イエメンの観光旅行

ソコトラ島

ソコトラ島ソコトラは、アデン湾に浮かぶ神秘的で汚染されていない島である。面積は3,600平方メートルで、イエメンの海岸線から500KM離れている。ソコトラは最近観光者に解放された唯一の島である。この島は海を展望する山々、やしの木々で覆われた平原、竹やぶ、浜辺、石灰岩の台地、深い峡谷など驚くほど多種多様な自然美が存在する。ソコトラでは、島に原始的な風景を与える独特な動植物を見ることが出来る。800種類以上もの植物が分類されているが、最も有名な植物はドラゴンブラッドツリーである。その名は、幹を切り開くと赤い樹脂が流れ出ることから、これを古代の人々はドラゴンの血であると信じていたことに由来する。鳥類は、140種類が登録され、毎年更に別の種類の鳥が登録されている。島全体とその海岸部は、国による保存管理と公共発展事業機関の保護下に置かれ、島を「自然保護区域」と宣言した。そして、イエメン旅行機関と協同して、旅行ガイドを設定した。島の住民は、親切で友好的であり、旅行者を歓待する。人口は35,000人で、彼らは独自の文化と言語を有する。海岸線は主にアフリカ系の猟師で賑わっている。ソコトラ島は海の愛好者にとっては、現実に存在するエデンの園である。深海では、800種類以上の珊瑚が分類され、数千もの魚類や甲殻類が生息する。驚くほどにカラフルな珊瑚が3.5~25メートルの深さで見ることが出来る。この海は、シュノーケリングにも最適で、沢山の魚や珊瑚を見ることが出来る。

ソコトラ島観光案内

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サナア - 保護された市街地 (Sana'a)

サナアイエメン共和国の首都サナアは、イエメンの平地の中央、海抜2200メートルに位置しており、アル・スライテド山に接し、ヌグム山の西側に接している。サナアは街自体が野外博物館のようであり、世界的に有名な古代建築様式がそのままの姿で保存されている。

サナアの旧市街はユネスコの世界遺産に登録されており、アラブ世界の中でも最古の街のひとつである。この高層建築の独創性は、他との相違が明確であり、大体は玄武岩の黒石煉瓦と泥土で建てられ、イエメン様式の驚くべき結合を実に見事に象徴している。外壁の窓々は、白色石膏で塗られ、精巧な帯状装飾が施されている。定評のある家々は、5階あるいは6階建でそれぞれが異なった用途に使われている。街の14,000以上もの建物は、ほとんどが紀元前1000年に建てられたもので、街の歴史的価値を示している。

旅行者が市の中心部から出発すると、半径半キロの範囲ではどの方向にもモダンな建物は見られない。複雑に入り組んだ街路地区は問屋、商店、市場に分割されている。旧市街の大きなスークの中には、美しい宝石、きらめく掛け布、香り高い香料、多種類に富んだ芳香スパイス、そして忘れてはならないイエメン人男性の誇りと男らしさの象徴であるジャンビアと呼ばれる短刀など、色々な物が売られている。

サナア50ヶ所以上のモスク、ミナレット(尖塔)、木々や草々が瑞々しく繁茂する庭園、ハンマーム(大衆浴場)やそのユニークな市場のあるサナアはイエメンの第一の宝であり、この伝統的な国の魅力あふれた旅の出発点となる。

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シバーム・ハドラマウト (Shibam)

シバームシバ王国滅亡の後、紀元前3世紀以来ハドラマウト地方の首都となっているシバームは、旅行者の想像を遥かに超えた街である。「砂漠のマンハッタン」と呼ばれるこの街は、16世紀には既に要塞壁で囲まれ、半平方キロメートル以下内に5階から7階建ての建築物が約500軒集中して建っている。伝説によるとシバームは、ノアの直系の子孫によって建てられたとされているが、アル・ガッターンのスルターン帝国とサイユーンの間で街の支配権を巡る論争が長い間イギリス植民統治に入るまで続いた。

シバームの建造者たちは塔状建築の先駆者であり、以後国全体を見てもとび抜けて壮麗であった。市街門では泥煉瓦の工場を訪れることが出来る。この不思議な街をそぞろ歩くと旅行者は狭い道路に沿って並ぶ華麗な象眼装飾のドアに驚くであろう。

シバームは、シバーム・アクヤーンとして歴史的に知られる街である。ここは2~3世紀の間にサマー・テリヤードと知られる歴史的な中心地であった。その古代都市も今や廃墟と化してしまった。現在の村はヤフリード朝829~1001年に始まった。それは、9世紀にはヤフリードの首都だった。それはヒムヤル王の後、シバームと名づけられた。古代の碑文には、ワシバーム・ヤフールと印されている。この街は海抜2300メートルの高さに位置する。この街の最もよく目立つ目印は、紀元9世紀にムハンマド・イブン・ヤフールによって建てられた壮大なモスクと古いスークと街のゲートである。

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ザビード (Zabid)

ザビードベイト・アル・ファキーフの南約37キロメートルの地点、紅海が沿うティハーマ地方の中に、イエメンの中で最も古い街、ザビードがある。ここは文化の街、とりわけ重要な歴史を有し、数々の図書館がある。紀元前819年、ここザビードにあるアル・アスハ大学で今日の代数学の基礎となった「アル・ジャブル」が発明された。最も繁栄したこの時代に、ザビードでは236ものモスクを建てられたが、その多くは何世紀かの間に破壊されてしまった。

ザビードの家の建物は内装が贅沢に装飾されていて、簡素な外側の壁からは予想できないほどの対照をなしている。過去の建築物の特有の様式が発達し、所有者の財産を隠すことを目的とした。その不思議な魅力によって、70年代初期、ザビードは世界的に知られるイタリア人映画監督のピエールパオロ・パソリーニ氏の「千一夜物語」で撮影の舞台となった。ザビードを訪れる人は西洋世界とは掛け離れた強烈な感動を覚えるであろう。

イエメンには昔からの町々や考古学的遺跡が多数あり、国中のいたる所で見られる。 以下は、旅行業者が実施する殆どのプランに含まれる大変興味深い場所を紹介する。

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